Q.昔からの農家でも小規模になってきて家庭菜園ほどの農業に移った人が多くなってきています。いろいろな野菜の栽培に使用できる肥料を紹介ください。
A.ホームセンターなどの園芸コーナーには色々な肥料が置いてあります。いずれの肥料も、窒素、りん酸、カリの成分量(%)が表示してあります。たとえば、JA取り扱いの園芸化成は、15-8-14 (窒素15%、りん酸8%、カリ14%)といった表示で、20㎏の袋に3㎏の窒素が入ってるという意味です。
これらの成分を作る野菜によって少しずつ変えてあるのが専用肥料です。トマトやピーマンなどの果菜にはりん酸が多めの実育て肥料6-8-6(写真1) 、さつまいもや玉ねぎなどにはカリを増やした根育て肥料6-5-8 (写真2)が使われます。それぞれ、良く育ってほしい部分に合わせて肥料成分を増減してあります。
しかし、色んな野菜を一年中楽しみたい。そのたびに専用の肥料を準備するのは大変ですね。そういう場合は、バランスの取れたBBタイプ園芸化成8-8-8とか長効きするB化成10-10-100といった肥料を使ってみましょう。
コツは、基肥をひかえめにすること。足りなければ追肥で補います。肥料をやる場合、よくある失敗が肥えすぎです。やりすぎはあとで引くことはできませんが、足りなければ足します。
また、チッソが15%の園芸化成のような成分の高い肥料より、6%の家庭菜園用肥料のほうが失敗が少なくて安心です。