概要
愛西市は、東海地区で唯一のれんこん産地です。しかし、経済状況の変化や生産者の高齢化・後継者不足により、作付面積・生産者数ともに減少傾向となっています。
そのため愛西市にて、れんこん栽培での就農を目指す方に向けた就農支援制度を立ち上げ、栽培技術を習得する実践指導から、経営研修・農地取得・補助金申請等をセットにれんこん専業農家を育成します。
当産地の「れんこん」について
栽培品種は、昭和28年頃までは「あか種」「うす種」が栽培され、腐敗病の大発生により耐病性である「備中種」が中心となりました。しかし、徐々に腐敗病が「備中種」にかかることからさらに耐病性である「ロータスホワイト種」へ移行し現在では主力品種となっています。近年では、水掘り品種として「金澄種」を中心に数種類のダルマ系も栽培され若手を中心に面積が拡大されています。
圃場風景(夏季)
収穫作業(鍬掘り)
収穫作業(水掘り)
愛西市でのれんこん栽培の魅力
1.消費地が近い
消費地が近いため安定出荷が見込めます。
また、名古屋まで車で30分程と近く、生活環境が良いことも当産地の魅力です。
2.東海地区唯一のれんこん産地
愛西市のれんこんは、栽培面積・出荷量ともに東海地区1位です。
3.選果場がある
れんこんの選果場があるのは、全国で愛知県と茨城県の2ヵ所のみとなっています。
そのため、生産者は栽培管理に集中して農業経営をおこなうことができます。
4.出荷期間が長い
れんこんは、6月から7月にハウスれんこん、8月から5月に露地れんこんと年間を通じて収穫が可能です。他の品目と比べて収穫期間が長く、長期間にわたり収入を得ることが出来ます。
5.多彩な販売
経済連・関係業者と連携して、積極的に新規販売ルートの確保やJA独自の加工品に取り組んでいます。消費者の需要に合う商品を出荷することによって、販売単価の向上にも繋げています。
募集内容
1.募集人数
2名以内
2.応募資格
ア)18歳以上45歳未満で研修終了後は「れんこん生産者」として就農意志が明確な方。
性別・出身・農業経験の有無は問いません。
※運転免許必須(研修先までは車で通っていただくため)
※就農予定時の年齢が49歳以下の方は「就農準備資金」(12万5千円/月、最長2年)の申請が出来ます。(申請には条件があります。)
イ)研修終了後は原則愛西市内で就農できる方。また、「海部れんこん組合」へ加入し、収穫物を共選出荷できる方。
3.応募期間
令和6年1月1日から
4.募集要項、研修要綱
5.応募方法
【提出書類】
※上記の書類に必要事項を記載・同封の上、郵送または直接持参してください。
尚、直接持参の場合の受付時間は平日午前8時30分~午後5時30分です。
研修スケジュール
研修期間
令和7年1月から令和8年12月まで(2年間)
・1年目(令和7年1月から令和7年12月)
れんこん栽培には、鍬掘り・水掘りといった2種類の収穫方法があり、各農家によっても栽培方法は多岐にわたるため、ローテーション受入をさせていただきます。また、座学については、れんこん栽培の基礎研修等の項目を中心におこないます。
・2年目(令和8年1月から令和8年12月)
2年目開始前に、独立後の経営方針等の聞き取りを行います。(経営規模・雇用の有無等)
聞き取りを基に、意向に合う農家の下で専属受入をさせていただきます。座学については、経営に必要な手続き等の項目を中心に行います。
また、2年目からは独立に向けての就農計画の作成、各種補助金の申請、農地に関わる手続きなどを進めさせていただきます。
研修から就農までのスケジュール
項目 | 日程 |
---|---|
募集期間 | 令和6年1月1日より |
事前相談 | 随時お受けします |
面談(一次選考) | 随時実施致します |
体験研修(二次選考) | 随時実施致します |
結果通知 | 随時お伝え致します |
研修開始 | 令和7年1月~ |
就農 | 令和9年1月~ |
研修カリキュラム
項目 | 内容 |
---|---|
基礎研修 | 肥料・農薬の基礎、病害虫管理、農機の使用方法、栽培の知識 |
実務研修 | 受入農家にて栽培技術指導、収穫・選別の調整作業 |
経営管理研修 | 施設投資・税務申告等の経営に必要な知識・手続き |
就農準備 | 農地取得・資金調達等の就農に必要な知識・手続き |
視察・交流 | れんこん産地協議会・海部れんこん組合の行事等による交流 |
ご応募問い合わせ
JAあいち海部 農産部担い手課
〒496-0876
愛知県津島市大縄町9丁目63番地
TEL :0567-23-6913
E-mail:ninaite@ja-aichiama.com
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