農作業の労力軽減による伝統産地の維持・発展

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2022.10.31

 弥富市は古くからイチジク栽培が盛んに行われてきた伝統的な産地です。愛知県はイチジク生産量が全国一位で、同地区には最盛期に45名の生産者がいました。

 しかし近年は出荷場の荷受日時の制約などを要因として個選出荷を選択する農家が増加したことに加え、組合員の高齢化による生産者数の減少も相まって、生産者数も減少しており、産地復興に向けた販売戦略の策定が課題となっていました。
  
 そこで当JAでは、共選出荷によるスケールメリットの創出や農作業の労力軽減を目指し、コンテナ出荷の試験導入および集荷場の予冷設備を活用した毎日出荷体制の構築に今年度より新たに取り組みました。これまで6種類の規格ごとにパックに詰めていたところをコンテナ出荷により2階級のみの取扱いとしたことで、生産者によっては繁忙期の作業時間が1日当たり最大で3~4時間短縮されました。出荷経費の削減や労力の軽減、実需者との接点拡大により農家所得の向上にも繋がりました。

 当JAでは、さらなる品質向上や規格統一による有利販売を実現するため、共選出荷部会の立ち上げや生産振興に向けて様々な施策の検討を進めていきます。