Q.イチジクの株元に小さな穴があいてます。テッポウムシと聞きましたが、どんな虫で、防ぐにはどうしたらいいでしょう。
A.カミキリムシの幼虫テッポウムシと呼んでいます。鉄砲で撃ち抜かれたような穴をあけることから名前がついたみたいです。
イチジクではキボシカミキリやクワカミキリが発生し、幼虫が木の中を食い荒らします。
産卵時期は6月~7月、木の皮の下に卵を産みつけます。1週間ほどで孵化し、木の中を食べて大きくなります。木に木くずが付いていれば穴があいていて中に幼虫がいます。
成虫の被害はまずありませんが、木の中を食い荒らす幼虫は放って置けません。株元をやられて最悪は枯れることもありますので、穴の中の虫を退治しましょう。
被害を受けやすい株元を観察して、木くずがないか見回ります。木くずが出ていれば、中に幼虫がいます。穴を探して、虫を駆除します。
殺虫剤を使いますが、普通に噴霧しただけでは、穴の中まで農薬が入って行きません。専用のエアゾールタイプの殺虫剤(園芸用キンチョールE)を使います。穴の奥へ注入しやすいようにノズルが付いていますので薬液が幼虫にかかりやすくなっています。成虫そのものは殺虫剤では防除が難しいので見つけしだい手で捕殺します。
また、成虫は樹皮の下に産卵しますので、それを防ぐための塗布する薬剤(ガットサイドS)もあります。 5月~7月に株元から主枝まで刷毛で塗ってゆきます。これで産卵を防ぎます。
テッポウムシは、いろんな種類がいて、ミカンなど柑橘類やブドウ、花ではバラなど、庭にある樹木全般に穴をあけます。
専用ノズルの付いたキンチョールEが1本あると便利です。 愛菜耕房、 菜々耕房でお求めください。