Q.アブラムシをスミチオンで防除していましたが、効きが弱くなった気がします。いい薬、ありますか?
A.アブラムシは、作物の汁を吸う直接の被害のほか、排泄物がかびて黒いすすになったり、ウイルスを運んできたりします。
スミチオンは、昔からある農薬で、野菜、果樹、花、庭木につく多くの種類の虫に対して幅広く使われています。使い勝手の良いことから何度も散布して、だんだん効かなくなることがよくあるります。虫が薬剤抵抗性を発達させ農薬が効かなくなったわけです。どんな農薬でも連続して使うと効きが弱くなります。
ローテーション防除をしましょう。効き方の違う農薬を輪番で使います。効き方は農薬のラベルに書いてあるRACコードを見ます。農薬の効き方ごとに分類し番号と記号を振ったコードです。
スミチオンは1Bです。 モスピランは4A、コルトは9Bです。これら3剤は効き方が違うので、スミチオンに対する虫の抵抗性が発達しても、モスピランへの抵抗性はないので効きます。同じく、コルトも効きます。 違う農薬ということで、オルトランを使ってみます。効きません。スミチオンと同じ1Bでした。
ここまで紹介した薬剤はすべてアブラムシの殺虫剤です。RACコードを見て、効き方の違う農薬を組み合わせ、ローテーション散布しましょう。